塾とは

ラグビー合宿は湯布院で

現在、日本のラグビーの選手強化は、夏の長野県菅平高原が関東、関西の有力大学や実業団の強豪チームが相集う合宿として有名ですが、中高生から幅広く選手を集めるには、アクセスと収容力の面での限界が指摘されています。
 そこで、九州の避暑観光地として全国的に知られる湯布院温泉のある大分県由布市をラグビー選手強化の”西日本のメッカ”にしようという民間からの動きが具体化しています。もともと九州は「ラグビー王国」と言われ、現在も名選手を輩出しています。湯布院は九州山地の北東部に位置した高地で、夏場の夜の平均気温が約13度と夜間の睡眠が十分に取れ、昼間の鍛錬の疲労回復に絶好です。国内、国際の交通事情に優れた福岡市から高速自動車道で1時間余りというアクセスにも恵まれています。
 湯布院の宿泊収容力は周辺の温泉地を含め、1日で約7,500人あり、長期の合宿が可能です。
 実際に選手の人材発掘と強化は、民間で立ち上げる一般社団法人「九州ラグビー塾」があたり、鍛錬のフィールドの本拠地は地元由布市の協力で、188,931m2の敷地が容易されます。中には2008年の大分国体のラグビー会場だった由布市湯布院スポーツセンターがあり、宿泊棟(定員322人)、体育館、球技場4面、陸上競技場等があります。同市内の他のグラウンドも使用可能です。科学的に体力強化トレーニングを図る屋内施設の整備も進めます。

 23年8月上旬、夏の合同合宿の様子

選手発掘から育成・強化そして国際交流

九州ラグビー塾の大きな目的は、ラグビーを通しての青少年の健全育成、体力増強、競技力の向上、7人制男女・女子ラグビーの普及、国際親善です。
 このため

@ラグビーの普及と底辺の拡大

Aラグビー施設の設営、運営

Bラグビー教室、強化合宿の開催、運営

ラグビー教室、強化合宿の開催、運営 ラグビー教室、強化合宿の開催、運営 ラグビー教室、強化合宿の開催、運営

C有望選手の発掘、育成、強化

有望選手の発掘、育成、強化 有望選手の発掘、育成、強化 有望選手の発掘、育成、強化

Dラグビー指導者の育成、研修

ラグビー指導者の育成、研修 ラグビー指導者の育成、研修 ラグビー指導者の育成、研修

Eラグビー大会の開催

F2019ワールドカップと2016五輪の正式種目7人制男女の普及

Gラグビーを通しての国際交流
 などの事業を進めます。


元日本代表が指導

 直接の指導に当たるのは、理事塾長に就任した元九州電力ラグビー部監督の桂口力氏、理事塾頭に元九州電力ラグビー部監督で、全国高校ラグビー選手権大会にて福岡市東福岡高校を優勝に導いた川内鉄心氏です。桂口、川内両氏は現役時代に日本代表として数多くの国際大会で活躍し、現場経験の豊富な指導者です。
 このラグビー塾は、若い有望選手発掘・育成・強化に止まらず、指導者やスポーツトレーナーの育成に力を入れます。また、”ラグビー後進国”といわれる東アジアに選手たちを招いて、指導・強化を通した国際交流にも努めます。 

地産地消で地元を活性

 子供たちが湯布院高原で汗を流し、歓声を上げるグラウンドには両親、兄弟、祖父母も多数応援に駆け付けるでしょう。大分自動車道湯布院インターチェンジに近接する地の利が生き、周辺の観光地にも波及するのは必至です。
 塾に参加する選手たちの食事は、地元大分県産の農畜産物、魚介類を活用した”地産地消”で、湯布院スポーツセンターで収容しきれない参加者や応援の方たちの宿泊斡旋は、地元業界との密接な連携の下、九州ラグビー塾が行います。同スポーツセンターなどの賄い、警備、交通整理等の関連業務では、地元雇用を最優先させます。
 人が集まれば、食を中心とした産業が潤います。宿泊客が増せば雇用が増します。土産物の開発と販売も増えるでしょう。もちろん交通機関の利用が活発化し、スポーツを通した観光振興のモデルケースが誕生するわけです。